人生リセットボタン、強制で押されました。

人生リセットボタン、強制で押されました。
クリックできる目次

畑で立てない?!・・・寝たきりライフ、始まりました。

恵みの雨が天から降り注いだあとの畑では、アスパラたちが勢いよく育ってきています。
今日も朝から5月中旬に植える予定の育苗中のアスパラの苗に水やり。畑では昨年植えたアスパラたちを大量に収穫。収穫後にはすぐさま軽トラで本社に戻り、直売所へ出荷するための出荷作業へと今日も大忙し。

午後からは軽トラに出荷作業が済んだアスパラたちを積んで直売所へ。出荷が終われば畑に再び戻って、今度は伸びに伸びている畑の草刈り作業。
「今日もよく働いてるわ。わたし!!!」
と、草刈りもひと段落して立ちあがろうとした…その瞬間。

いっ・・痛い。

前日からなんとなく腰に嫌な感じがしていたんです。。。
気のせいじゃなかった。数秒後、動けなくなりました。

畑からやっとの思いで農道に停めていた軽トラになんとか辿り着き、近くの整形外科へ駆け込みました。
そして、診断結果はまさかの!!
「腰椎椎間板症および腰椎椎間板ヘルニアの疑い」全治3週間。

その日から、私は“寝たきりライフ”デビュー。
誰も教えてくれなかった、「布団から出られない日常」の始まりです。

47歳。地方での理想のスローライフを夢見たはずが、、、
都会的なタスクまみれの激務系働き方を見直したつもりだったのに、、、
まさか寝ながら天井を見つめる日々が来るなんて。

こんにちは、Toyamarikoです。
これから、わたしの人生を再起動すべくリアル実況、はじめます。

やるしかない女が、やれなくなった日のこと

「激務系働き方を見直したい!!!」
「せっかく地方に来たなら、これまでとは違う気になる”農”の仕事を」

富山移住をきっかけに新しくわたしが選んだ仕事は、企業の中の農業部門で正社員として働く「農業スタッフ」でした。朝は軽トラックで畑へと向かい、草刈りや畑の管理。収穫作業も出荷作業も、生産から販売、事務仕事とやらなきゃいけない作業は盛りだくさん。慣れない農作業も、美しい立山に守られながら自然の中で大地に触れ、野菜を育てる喜び。泥だらけになっても、オシャレとは無縁でも、満たされていたんです。

「やるしかない」「頑張らなきゃ」が口グセ。
誰よりも早く動き、知らないうちに根を詰める。
…そうしないと、自分の存在価値が薄くなってしまうような気がしてしまう。

そんな毎日を続けていたある日。
いつものように畑にしゃがんで草取りをしていました。そして、立ち上がろうとした瞬間――。

いっ・・痛い。

漫画かよってくらいに歩けない・・・・

とやまりこさん

「え、マジで?これ、冗談じゃなく無理なやつ…」

腰の曲がったお婆さんの姿勢しか取れず、わずかにしか動けない。
道沿いに停めている軽トラが遥か遠く感じました。

その日から、私の生活は激変。
なんとか軽トラに乗り込み病院へ向かい、そこで先生から下された診断は・・・・
「腰椎椎間板症および腰椎椎間板ヘルニアの疑い」全治3週間。

体が動かないって、こんなにつらいんですね。。。。
体だけでなく、心もどんどん縮んでいきました。
「うん。心と体はつながってるもの(涙)」

頑張れない。稼げない。動けない。――ぐるぐるの沼に沈んでいった日々

私はこれまで、「とりあえずできることを全力で」が人生の標準装備でした。
職場でも家庭でも、恋愛でも、常に”全力装備”で突っ走る。
まさに頑張ってなんぼ」の人生とでも言うのでしょうか?!

「与えられた環境でできることを、全力でやる」
「頑張らないと・・・・」が口癖。
「頑張らないと認められない。生きている価値がない」
「それが私の価値」だと、どこかで思い込んでいたのかもしれません。

しかし、とにかく今はほぼ寝たきり状態。
歩くのも座っているのも起きているのも、正直しんどい。とにかく横になりたい。
何にもする気になれない自分。
「頑張らなきゃ」
「でも、体が動かない・・・」
「お金もない。仕事どうしよ・・・」

寝たきりになって最初の数日、私の頭の中は、ずっと**“ぐるぐる思考”**で埋め尽くされていました。

気づけば何度も同じことを考えて、同じことで落ち込んで。
「なんでまたこうなるの?」「私、何も成長してない…」
過去の失敗を思い出しては、自分を責めてばかり。

とやまりこ

「また仕事につまづいてるやん」
「結局、私はいつも途中で止まってしまう。辞めてしまう」
「他の人はちゃんとできてるのに・・・」

動けないのは腰のせいだけじゃない。
心も、どこか止まってしまっていました。

休んでいるのに、まったく“休まっていない”。
「何かしなきゃ」と思えば思うほど、「無理かも…」という気持ちがじわじわ染みてくる感じ。。。
これからの生活はどうなる?
稼げない私は大丈夫か?
パートナーにも迷惑をかけてる。嫌われてしまうんじゃないか?

とにかく腰が痛い。。。
仕事辞めたいかも…でも、それって逃げ?

答えなんて出ないのに、問いだけが浮かんでくる毎日。

寝てるはずなのに、全然休まらない。
情けない自分が嫌になる。。。まるで心の中が、深い沼に沈んでいくみたい。

「頑張らない私」でも、愛される?!

1日中、パジャマ姿にすっぴん。1日のうち、ほぼベッドに大半いるわたし。


「何もできない・・・したくない。しんどい・・・やる気がまったく出ない・・・」となぜか半プチ切れ状態のネガティブオンパレードで(怖い・・・)、旦那さまにそう言い放った私。

その言葉を聞いた旦那さまは、私にこう言ってくれました。
「何もしなくていいよ。今は、ただ体を休めて。休んだら良い。何もしなくていいよ。」

家事も仕事も、全部やらなくていい。
何一つ責めることなく、彼が家のこともなんでも!日ごろ以上に全部してくれました(神)。
また感情ジェットコースターになっている不安定な私でもすべて受け止めて優しくそばにいてくれました。(神)

最初はとにかく申し訳なさと、「こんな私だったらダメだ」「こんなんじゃ嫌われる」という気持ちでいっぱいでした。頼ることが怖かったし、「何もしていない自分」を責め続けていました。47年間の思考のクセって本当にすごい・・・

でも少しずつ、
「何もしない自分でもいていいんだ」(これなかなか私にとっては怖いこと)
本当に少しずつ、少しずつそう思えるようになってきた気がしています。

本当に何もせず、寝続ける。→そもそも以上に眠い。
洗濯も料理も掃除もやらない。→やれる気もやる気もない。
仕事にも行かない(行けない)。→もう無理な感じです・・・
弱いままの自分や何にもやりたくないというダメな自分を、少しずつ自分にも許していきました。(まだその途中)
そのままを曝け出して、
「頑張らない私」でも、愛されている。わたしは大丈夫。と感じることが少しずつできてきた気がします。
気づけば、ほんの少しだけ、体や気持ち軽くなったような?!そして笑顔の時間が少し戻ってきたような気がしました。

「本当の気持ちを、置き去りにしない」――静かな問いかけが始まった

ずっと頑張ってきた。
頑張ることは美しいこと正しいことと思ってきた。
だから頑張れない人はダメだ!!(そういえば、頑張っていない人を見ると私は無性に腹を立てるタイプでした。)

とりあえずできることを全力でこなして、周りの期待に応えて、認められて、
でもいつも、どこかで燃え尽きてしまう。

「私、何がしたいんだっけ?」
「本当は、どう生きたいの?」

正直、答えはすぐには出てきません。
人生で何度もそれらの問いたちは、タイミングタイミングで過去にも上がってきてもいました。。。
それでも、今回はなんだかこのまま“わからないまま”にはしておきたくないって思ったんです。

ただ仕事を休んでいるだけじゃなくて
ただ仕事を辞めるだけじゃなくて(まだ決まってない・・・)
ただ回復を待つだけじゃなくて、
この時間を、ちゃんと“自分と向き合う時間”にしよう。

「もう一度、自分に正直になって生き直そう」

これまで、「がんばること」で愛を得ようとしてた私。
でも今は、ただ“ここにいるだけ”で、誰かに愛されている。(そんな気持ちが芽生えております。ありがとう!旦那さま!)

わたしは、ここから。

思えばいつも「何者かにならなきゃ」と焦ってきたように思います。

役に立たなきゃ、頑張らなきゃ、ちゃんとしてなきゃ――自分の価値がない。
そうやって必死に走ってきたけれど、
今わたしは、「ただの自分(何もしていないわたし)」として、ベッドの中にいます。

何もしていない。
でも、ちゃんと“わたし”はここにいる。

人生リセットボタンを、まさかこんな形で強制的に押されるとは思わなかったけれど。
今はこの時間が、わたしの人生にとってすごく大切な時間ではないかと体で感じています。

焦らなくていい。
答えが見つからなくてもいい。
ちゃんと、自分の声を聞いてみよう。

わたしの人生は、まだ途中。

――再スタートの準備中。
不器用だけど、愛のある「実況中継」は続きます。

LOVE Toyamariko

人生リセットボタン、強制で押されました。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『とやまりこ』編集人。血液型B型。長女。
2度の結婚&離婚を経験、人生山あり谷あり、ジェットコースターのよう。
残りの人生で「やっぱり真実の愛に向き合いたい」と一念発起!
懲りずに45歳で婚活を再開始!!!猛活動の末、46歳で現在の旦那さまと出会いお付き合い開始。
大好きだった湘南・鎌倉から旦那さまの故郷「富山県」に2024年3月Uターン移住。
2024年8月大好きな旦那さまと結婚、現在は愛犬のくうちゃんと3人暮らし。

コメント

コメントする

クリックできる目次