ゴールデンウィーク=犬と荷物の一斉移動チャンス!
彼も富山で新しい仕事が始まったばかり、そんな中で引っ越しを決行できるチャンスというのは大型連休のゴールデンウィークだけだ。愛犬を富山から神奈川へ迎えに行き、私の残りの荷物もまとめて回収しないといけない。大きなハイエースをレンタルして、いざ神奈川に向けて出発!
…と思ったら、茅ヶ崎ジャンクションを過ぎたあたりから空は曇りを通り越して、まさかの豪雨モード全開。

「これってホラー映画の序盤でよくあるパターンだよな…」なんて、冗談を言っていても仕方がない。
「今日じゃなくてもよかったんじゃ?」と誰もが思ったけど、スケジュール的に今日しかなかった・・・
レインコートなんか全く意味をなさず、びしょ濡れになりながら・・・彼、わたし、妹と総出でなんとか荷物を車に詰め込み愛犬を車に乗せて、積み込み完了!
「まあ、これも後から絶対に”いい思い出”になるよね」と言い聞かせつつ、車に乗り込んだのが昨日のようです。
彼曰く

こういうアクシデントがある思い出こそ!
記憶に残るよね❤︎
確かに忘れられない思い出(笑)
母、別れを悲しむ。。。(主に犬と)
我が家の愛犬は超マイペースだけど、繊細ちゃん。
普段は気まぐれに好き勝手に過ごしているくせに、環境が変わると途端に神経質になるタイプ。


その愛犬は母にとっては完全に“人間の孫”状態。
母の愛犬溺愛っぷりはまさに孫溺愛そのもの。
「くうちゃん・・・・」と、目が潤んでいる母。
「寒くない??布団あるの?トイレは大丈夫かな?…ほんとに行くのね?」
と、泣きそうな母。
…あ、これ全部犬に言ってます。
私は?というと
「まぁ、気をつけて」と、安定のあっさり塩対応。
えーと、勝手に富山へ行くと急に決めてしまう娘ですものね。。。
何度も結婚にも失敗している親不孝ものですものね。。。(すまぬ・・・こんな娘で・・・)



「はい・・・帰りも気をつけて、運転頑張りまぁす。」
道中、突然の“違反金という名の洗礼”
富山まで約6時間弱の帰り道も彼と仲良く交代で運転。ゴールデンウィーク中でしたが渋滞もなく、スムーズで順調に富山に向かっていました。
が!!!
神様は私たちに試練を与えたかったのか?
スピード違反でパトカーに停められるというお約束の展開がやってきた。


「え?今!?ここで!??」
免許証と書類を差し出しながら、心の中はもう「最悪」の2文字。
引っ越しにかかる費用をできるだけコスト削減しようとレンタカーを借りて、大雨のなか自分たちで荷物を積み込み(笑)そして、まさかの違反金。
その金額(35000円)を聞いて、気分はブルーからさらにどん底へ。
確かに・・・出ていた・・・ごめんなさい。。。もう反省するしかない。
私はこのまま続けて運転する気持ちには全くなれず、しょんぼり運転席から助手席へ、、、選手交代。
残りの富山までの道は彼に運転をすべてお任せし、愛犬を胸に抱えながら道中落ち込み続けるわたし。



事故とかにならなくて、本当によかったね。
罰金くらいで済んで、本当によかったよ❤︎
(ニコニコ)
彼の安定の優しさと言葉に涙。。。
もちろん愛犬は何が起こったかもわかっておらず、私の顔を見上げながら嬉しそうに尻尾をブンブン。
あーー君は平和だ・・・
畳?仏壇?人多くない?…と犬、沈黙。
パトカー騒動があったものの、無事に富山に到着。その夜は一晩だけ愛犬も彼の実家にお世話になることに。
けれど、ここでまた事件発生(笑)
ご両親は犬との暮らしに慣れていない。
そして彼の実家はまさに古民家の王道。古き良き和の空間で、畳・襖・仏壇完備。
粗相したら一発アウト感が漂ってる。
愛犬もそんな空気を察してか、ソワソワ落ち着かない。そして我が家の愛犬は超がつくほどの繊細ちゃんで、トイレは家の中でしかしない子。
つまり…緊張感の三重奏。
案の定、愛犬は固まる。
震えて、息をひそめる。


結局、神奈川を出てから愛犬は一滴もおしっこをしていない。。
そして、なんと!!!トイレを28時間我慢。
こっちは心配すぎて、わたし、寝れませんでした。
犬って、そんなに我慢できるの…?(泣)
「頼む!トイレ…してくれ…!」と、心の中で祈る夜。
こんなにもトイレを望んだのは人生で初めて。
暮らしに対する価値観の変化
翌日、寝不足のままいよいよ新居へお引っ越し。
以前なら、新居=家具買い替えモード全開!だったけれど、今回は違う。お互いが持っている家具やモノを活かして、工夫して暮らしを作っていきたと思っていた。
「あ、これにこれ合わせたらいいかも」
「この棚、ここにぴったり!」
そんな風に暮らしを“遊び”ながら作っていく。さすがにカーテンだけはサイズが合わず購入したけれど、あとはほとんど全部「どちらかが持ってたものでなんとかする」スタイル。
ゴミもできるだけ出さず、コストもかけず、なんかちょっとエコっぽい(笑)。自己満足万歳!!!
コロナや湘南での暮らしを経て、わたしの価値観も随分変わったもんだなぁと、しみじみ。
新居の小さなスペースに、自分たちらしさが詰まっていくのを感じました。
”富山での再スタートライン”に立てた気がした。
そして気づけば、一度は諦めた“彼との同棲”が、富山という土地で、ちゃんと形になっていました。
笑ったり、時々ケンカ?したり、犬のトイレに一喜一憂したりしながらも、なんだかんだ、あったかい時間がそこにある。引っ越してから数日、繊細な愛犬もやっと落ち着き始めました。
時々ぐるぐる家の中を回っていたけど、トイレ問題も無事に解決。今ではお気に入りの場所でぐっすり。
彼のご両親とも良い距離感でつながれて、結婚という形にはなっていない二人だけれど、二人の新しい暮らしを温かく見守ってくれている。そして、ちゃんと「応援されている」実感がある。


色々あったけど・・・ようやく、わたしやっと“富山での再スタートライン”に立てた気がする。
ここまで読んでくれてありがとう!
LOVE Toyamariko
続く第5話は、「子どもを産まない人生?閉じていく身体と、もう一度向き合った日」
そんな話をお届けします。
体の声を聴きながら、未来の自分を選び直す物語。再スタートは、ここからが本番かもしれません。
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